喜びのタネまきその15 洗剤の基礎知識
いつも、何気なく購入している洗剤。裏のラベルを見たことはありますか?
そこには、洗剤の液性(酸性・中性アルカリ性など)や成分が記されていますが
ほとんどの方は、気にせずに使用されていると思います。
そこで、今回は洗剤の基礎知識について、少しお話してみようと思います。
それでは、そもそも洗剤とは何なのでしょうか?
洗剤とは…
洗剤の主成分は界面活性剤です。界面活性剤の働きで汚れを引き離し素材をきれいにするのです。これに対し、界面活性剤を使用していないものは、洗浄剤という呼び方をします。界面活性剤については、次回詳しくお話ししますね。
今回は洗剤についてお話したいと思います。
洗剤には、洗浄力をアップさせる為に様々な洗浄補助剤(ビルダー)が使われますが、これによって、洗剤の液性が決まり、落としたい汚れに適したものがつくられます。
では、洗剤で汚れを落とすメカニズムを簡単にご説明いたしましょう。
汚れには主に酸性の汚れ(油汚れ・手垢など)とアルカリ性の汚れ(トイレの黄ばみ・石鹸カス・水垢など)に分けられます。たとえば、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使用し中和させることですっきり落とすことが出来るのです。家の中の汚れは、ほとんどが酸性の汚れなので、お掃除の洗剤はアルカリ性の物が圧倒的に多く出回っています。
トイレの黄ばみを落とすには、酸性の洗剤が効果的です。
ダスキンではトイレ用洗剤(酸性タイプ)、市販品ではサンポールなどがあります。
実は、玄関タイルについてしまった黒い水垢なども、酸性の洗剤が有効なのです。
浴室の石鹸カスなどは酸性の洗剤が良く落ちるので、以前は酸性のお風呂洗剤が多く使われていましたが、カビ取り剤などの併用が危険なため、現在はほとんど中性のお風呂洗剤に切り替わっています。
酸性の洗剤と塩素系漂白剤(カビ取り済など)が混ざると、有毒な塩素ガスが発生してとても危険です。使用する場合は、取り扱いには充分な注意をしましょう。
台所の油汚れなどにはアルカリ性の洗剤が使われます。油汚れ用洗剤、マジックリンなどがあります。PHが高ければ高いほど洗浄力は増しますが、素材に対するダメージも大きいので注意が必要です。 洗剤のラベルには液性が表示されていますので、裏面をちょっと見てみてくださいね。
液性を知っていれば、そんなに多くの種類の洗剤は必要ないですし、代用もできます。
水で希釈すれば、ある程度PHの調整も可能です。
実は、お掃除は化学なのです。基本を知ってみると、お掃除も楽しくなりますよ!
さあ、それでは、最後に、ダスキンの創業者 鈴木清一のことばをご紹介させて下さい。
「燈燈無尽」
びんぼうで学歴のない私ですが
たったひとつ何にも、かけがえのない
大切なものを無学な母から、私はゆずりうけました。
それは「愛のともしび」「信仰のともしび」でした。
「一燈をもって百燈をもやす」と仏法では申しますが、
私もねがいをこめて「愛のともしび」の
「ダスキン愛の店」を今年は、次から次へと
もやし続けてゆきたいと思います。
喜びのタネまき新聞 第92号(1979年) 鈴木 清一
ダスキンフランチャイズ加盟店 ダスキン近文
株式会社ゆう美堂 上杉 美由紀
株式会社ゆう美堂 上杉 美由紀
2021年04月30日 09:41